Püschner Flow Heater / Reactor

2種類の製品をマイクロ波連続式加熱装置を用いて加熱処理できます。

  • 公称幅1 - 60mm のパイプを用いてポンプ吸引できる粘性製品、液状製品
  • 直径 0.01 - 100mmの策状製品

マイクロ波連続式加熱機は、医薬品及び食品産業における消毒/殺菌のためのインライン・フローの瞬時加熱、プラスチック成形物の加熱に用います。

マイクロ波照射装置内で製品のスループットが一定であり、製品を極めて短い滞留時間で目的温度に加熱できます。

全体積が一様に加熱される体積加熱であるため、従来のプロセスでは 発生したパイプ断面内の沈殿物/付着物を回避できます。 マイクロ波は迅速に吸収されるので、マイクロ波照射範囲の作用幅が短く、製品の滞留も短時間となりました。

液状製品と粘性製品での応用例

対象の製品はマイクロ波のアプリケーターを通し一定の流量でポンプを用いて供給されます。均一に照射されるエネルギーにより、出口部分で180 °C を限度とする一定温度を得ます。応用別にアプリケーター管の直径を60 mmまで調節できます。一時間当たり0.5トンのスループットを維持しながら加熱温度100 °C を実現する当社マイクロ波システムをご利用頂いています。モジュール構成により、スループットを必要に合わせて増加することができます。製薬業で血清等の高品質製品の生産を行う場合は特に、出口部の一定温度を素早く調整できますので、製品の品質が劣化しません。

策状製品での実用例をご紹介します。

ベルトコンベヤタイプ・マイクロ波連続式加熱装置は収縮加熱された絶縁皮膜(コーティング)の生産でも実際にお使いいただいております。誘電損失率が極めて低い割には、この種の製品の場合、直径は最高でも40mmであり、160 °C までの加熱が可能です。

この他にも当社のマイクロ波ベルトコンベヤタイプ連続式加熱機は、エポキシ樹脂と不飽和ポリエステル(PES)からグラスファイバー強化材料(GFRP)の重合化を行うものが各地で稼動しています。

当社の画期的な発明として、高濃度のポリプロピレン(PP)(誘電損失率: 10-4)を含むグラスファイバー束等の薄い形状の策製品を加熱するベルトコンベヤタイプ連続式加熱機は、高いスループット率を維持しながら 180 °C まで加熱できます。

これらのマイクロ波電力システムは極めて薄い繊維束の加熱と乾燥には特に効果が上がります。ピュシナー・マイクロ波ベルトコンベヤタイプ連続式加熱機の全モデルは従来方式の加熱によるよりも強度が一桁高いスループットを可能にしています。

Microwave Flow Heater µWaveFlow3040

図 1. ハシバミの実又はヘーゼルナッツの低温殺菌に使用中のベルトコンベヤタイプ連続式加熱装置 µWaveFlow3040 (スループット: 1 t/h)

High pressure flow heater µWavePressure0440

図 2. 有機製品のフローに作用し熱化学的に変化させる高圧タイプ連続式加熱機 µWavePressure0440 (加圧条件: 250bar/350°C)

Microwave Vacuum Trial Plant µWaveVac0150

図 3. GRP材料の重合化に使用中のベルトコンベヤタイプ連続式加熱機の製品出口側イメージ(流速: 45m/min.)

Basic Principle of Microwave Flow Heater

図 4. 直線チューブを用いたマイクロ波連続式加熱装置の基本原理図

ピュシナー連続式加熱装置の特長をご紹介します。

  • 製品の体積を直接に均一に加熱できます。
  • 対流タイプより表面温度が低くなりました。
  • 加熱と制御応答素早くなりました。
  • 高価な製品の品質維持に適しています。
  • 壁部への蒸着物が発生しません。
  • 直ちに操業準備が整います。
  • 全体として高効率運用ができます。
  • 装置の停止後でも温度の滞留がありません。
µWaveFlowxx20 / 2450 MHz

µWaveFlow xx20 / 2450 MHz

マイクロ波電力 1,2 – 20 kW / 2450 MHz (1モジュール当たり)
装置のサイズ 1,2 x 2,2 x 0,8 m (w x h x d)
µWaveFlowxx40 / 915 MHz

µWaveFlow xx40 / 915 MHz

マイクロ波電力 6-100 kW / 915 MHz (1 モジュール当たり)
装置のサイズ 9. 4,0 x 2,2 x 2,5 m (w x h x d)